これまで5回劇場で見てきたので、個人的なお気に入りポイントと、考察とまではいかへんけど自分の考えを整理しながら書き連ねていこうと思う。
目次
パリ市街地戦
来たるフォースインパクト/人類補完計画(ゲンドウ/NERV)を阻止するため、パリにあるエヴァ2号機と8号機の予備パーツや武器弾薬を回収しなければならないWILLEとそれを阻止しようとするNERV(冬月)というパート。
「冒頭10分」として以前よりイベントで公開されていたこのパート。
シンエヴァを見終わったときに思ったことの一つとして、「公開されてたのん見いへんかったらよかった〜」ってことがある(笑)
今作の中でもパリ市街地戦ってのは手に汗握る攻防が繰り広げられてたし、戦闘表現としても艦隊が宙に浮いてグルグルしてたり、使徒のキモさとか、陽電子砲バンバン撃ってくるあれとか何じゃそりゃーってのがてんこ盛りやったから劇場でまっさらな状態で見てたらめちゃめちゃアガッてたんやろうなっていう(笑)
あとマリのエヴァ操縦がトラックのハンドルみたいなんを片手でぐるんぐるんきっていくのもめっちゃドハマリやった。
OP/タイトルクレジット
タイトルクレジット時、コア化された大地を彷徨うアスカ、レイ、シンジのパート。
ここで流れる「tema principal:orchestra dedicata ai maestri」って曲がシンエヴァの裏の主題歌。
第三村
前作Qのシッチャカメッチャカで失語症に陥ったシンジと、人との交流で生を受ける尊さと自分の儚さに気付き人間性を積み重ねていくレイ、なにやらケンスケと距離が近いアスカという場面。前半のメインパート。
まず本編後半のヤマト作戦らへんは描かれることが予想できてたからいいとして、この第3村シーンは完全に予想外のパートやったから、初見時は「もしやこれで2時間半いく?!」っていう不安が頭をよぎりながら見てた(笑)このパート、1時間くらいあるから余計に(笑)
そんでまずはアスカとケンスケ。
なぜ半裸でケンスケの家に!?もうちょい隠しなさいよ!と誰もが思ったでしょう(笑)しかもケンスケもそれが当たり前のように振る舞ってるし。しかも最後、急展開のカップリング。「は?!」ってなってる感想を見かけたけど、自分としては割と納得というか。
まず男の家であんな半裸状態で過ごしてるってことからしてアスカがケンスケに、ケンスケがアスカに特別な許容というか想いを持っているのは確かやと思う。それに二人共順当に年齢を重ねて28歳になってるわけやから、この状況でただの友達という関係ではないはず。
そしてケンスケだけ最初から呼び方が違うのよね。他の男性に対する呼称がバカシンジ、鈴原って感じやのに、ケンスケだけ侮蔑も無く下の名前でケンスケとかケンケンって呼ぶっていう。
多分、小さい頃からエヴァを通しての評価しか受けていなかったアスカに対して、大人ケンスケにはそういうところを抜きにして、ありのままのアスカを受け入れてくれえる包容力があって、アスカもそれが心地良い。でもそこに身を委ねるどころじゃない状況にいてそれを一番理解してるのもアスカ自身で・・・といったところじゃないかな。
あとこれまでの人生で唯一恋心を抱いたことがあるのがシンジやけど、シンジとの間には今となっては埋められない14年っていう月日があって、そういう面からしても、しがらみから解放されたときにアスカが選ぶのはケンスケっていう。
だから納得のカップリングです!
んでこのパートでの黒波さん。
「〜って何??」「これが○○」だけで2時間半いってもらっても良かったです(笑)TVシリーズならこれだけで1本いけそうwここのレイは本当に健気でね。すべてがもう堪らん!って感じですw
〈シンジ〉
家出して、出戻ってきて、また家出をしての繰り返しの物語でもあるエヴァ。
見方を変えるとこのパートでの家出は「シンジの最後の家出」なわけで、今思うとそりゃこんくらいなっておいてもらわなって感じ。
そしてこれもエヴァでは繰り返してきたことやけど、人を傷つけるのは人で、そこから立ち直らせるのも人なのよね。特に第3村でのシンジはこの「他者の干渉」と「覚悟」を通して、成長が描かれている。
だから黒波がパシャっていなくなっちゃったときに、さらに内に引きこもるんじゃなくて覚悟を決められて前に進めたのは、「生きている限り一人になるのは不可能ということに気付いた上で、他者から受け取った想いがあってしまうから」なのかなと。
他人の想いを受け止めるだけの覚悟ができたからなんやろうね。
その機微をシンジに伝えてくれたのがアスカでもマリでもカヲルでもなく、他でもない「空っぽのはずだったのに人間性を0から積み上げた綾波レイ」やったのもきっと大事なことで。予告見てたからシンジが立ち直るのはわかってたけど、復活の仕方はやっぱりこれしかないでしょ。物語的な成長はここで完成しきってて、後半はこの成長を通してゲンドウとの対話やチルドレンたちの解放を行っていく。
あと、復活後のシンジに対するトウジ夫妻の「この村におったらええ。これまでよく頑張ったやん」っていう姿勢と、ケンスケの「どんな関係性でも改めて親父さんと話せ。縁は残る」っていう姿勢の対比も良かった。実際に病んだときの周りの支え方って人それぞれで、最後に選ぶのは結局自分ってのもよく表れてる。
加持リョウジ/ヴンダー乗船
再びヴンダーに戻ることを決めたシンジが第3村に寄港したヴンダーに乗り、シンジが戻ってきたことでミサトさんやクルーの思惑が少しずつ明らかになっていくパート。
まずこの加持リョウジよ!!(笑)
誰もが「はっ!?」ってなったこと間違い無しのこの子。多分出てきたとき皆、「幼児化した?!」「クローン?!」「新しい新設定?!」って思ったやろうけど、蓋を開けてみれば一番わかりやすい父親と同じ名前をつけられた加持とミサトさんの「息子」。
出番は少なかったけど、後ほどミサトさんの覚悟を語る上でなくてはならない存在なので詳細はまたあとで。
ヴンダー乗船シーンはさらっと流されると思うけど、割とここは重いシーン。
まずヴンダーが第三村に寄港した際に離船希望者が大勢いたことはこれからヴンダーが向かう先が片道切符の最終決戦ってことを表してるし、鈴原サクラがシンジに会ったとき泣き崩れたのは再び世界が終わるかもしれんっていう不安と闘ってたからやと思うし、トウジファミリーの写真を受け取って泣いてたのは、もう二度と戻れないかもしれないという覚悟の上でヴンダーに乗船してたけど、写真を見てやっぱり溢れ出てきてしまう思いがあったってことを表してる。
アスカとマリの部屋に設置されてる爆薬量が増えてるのも結局2人も散々コキ使われてるのに人間扱いされてないってことがわかるなど結構重めの話をさらっとしていく。
そして最後、マリとシンジのちゃんとした初対面シーン。アスカのシンジへの態度が軟化して、昔はシンジのことが好きだったことが伝えられる。14年経っちゃったことを少し悔むような言い方をするわけやけど、これを話すこと自体帰ってこれないかもしれないということを考えてのことなのよね。しかもこれが最後の良い〜〜〜〜伏線になるという笑
あとこのあたりで謎の戦艦だったヴンダーの「NERVが開発していた種の保存をするための文字通り箱舟(ちなみにノアの大洪水描写がフォースインパクト時にちゃんと有り)で、それを加持リョウジが強奪してきた」って設定が明かされるんやけど、これってなんか矛盾してない?!
NERVもゲンドウも人類補完計画で全部の生命まとめて進化しちゃいましょって感じやったのに、種の保存はしようとしてたの?!どゆこと?!この辺、わかる人教えてください(笑)
ヤマト作戦
パリ市街地戦で手に入れたパーツをもとに衛星軌道上で準備を進めていたWILLEが、旧南極にある呪われたセカンドインパクトの爆心地(カルヴァリーベース)に拠点を移したNERVを急襲するが、、というパート。
ここらへんから横文字いっぱいの上に「ん?なんのために?どゆこと?」ってことが増えてくるので、このパートの流れをまず整理します。
①ゲンドウはここでフォースインパクトを起こしマイナス宇宙(現行世界の反対、精神世界に近い所)へ行きたい。
そしてマイナス宇宙でアナザーインパクト(アディショナルインパクト)を起こし、世界の概念を変えて死んだユイと再会したい。
↓②フォースインパクトとアナザーインパクトを起こすためにゲンドウ側がこの時点で必要な物は残り「ヴンダー」「エヴァンゲリオン初号機」「槍4本」「アダムスの力」だけに。
ちなみにヴンダーと初号機、アダムスの力はWILLEが所有。槍4本のうち2本はNERV本部に磔にされている第13号機に刺さっていて、残りの2本は生成の儀式をすれば手に入る。
※このへんのことをWILLEは把握できておらず、ただ「フォースインパクトが起こされる前にNERVを殲滅しに行こう」と考えているので、NERV側からすれば飛んで火に入る夏の虫状態。
↓③WILLE、南極突入
↓④[それぞれの役目と思惑]
アスカとマリ・・・フォースインパクトの鍵となっているエヴァ第13号機の破壊。しかしこれはアスカを使徒化させ、第13号機がアスカを捕食することでアダムスの力を手に入れるというゲンドウの罠だったことが後に判明。
WILLE/ヴンダー(ミサト等)・・・アスカとマリが第13号機の元に辿り着くまで、冬月及びNERVの主戦力をひきつける。
冬月・・・WILLE(ヴンダー)に襲撃されているので迎撃仕返しているように見えるが、本当の目的は槍生成のためにヴンダー及び初号機を奪還すること。
↓
⑤結果、NERVが完全勝利。
マリは大量にいる雑魚の相手に手間取り、その間にアスカはエヴァ第13号機に捕食される(※ここでQ以降に出てきた眼帯アスカはこのフォースインパクトの為に作られたクローンであることが明かされる)。
ヴンダーも完全に乗っ取られ、強制的に2本の槍を生成するための儀式に使用される。
↓
⑥これでゲンドウはマイナス宇宙へ行くために必要な物と2つのインパクトを起こすための物を全て手に入れたことになる。
っということで、まず作戦名からして片道切符やし、ヤシマやら式波やら綾波やら戦艦にちなんだネーミングを使ってきた新劇場版シリーズって事からもやっぱり最終決戦の作戦名はこれになるよね。てかミサトさんが最後突っ込んでいくところとかも含めて多分庵野監督は宇宙戦艦ヤマトがしたかったんでしょうねここでw
あと大気圏から急降下するシーンとか、冬月が操縦するブンダーオップファータイプが下層から表層に現れて機体を斜めにしながら低空飛行するシーンとか格好良すぎん?!
ジェット機でもXウィングでもなんでも海面すれすれを低空飛行する姿が好きです(笑)
それにしてもここの冬月、完璧すぎ!笑
登場の仕方も格好いいし、一人でヴンダーオップファータイプを3機操ってるし、リツコの「建造計画では確か4番艦まであったはず!?どこ!?」からの下からの串刺しグサ〜&すかさずMark10の物理的侵食・・・完璧すぎん!?w李牧かなっていうくらいの名軍師っぷり(笑)
あとここで展開されるヴンダー同士の戦艦対決パートとエヴァ対決パート、ケレン味がエグすぎてもうたまらん!ww
ヴンダーがオップファータイプを下から突き上げるところとか、アスカがエヴァ量産型をピザカッターみたいな武器で次々捌いていくところとか、アスカとマリのダブルATフィールドで粉微塵にしていくところとか、もう文字では書き表されへんくらい目まぐるしくアニメの限界に挑戦するような表現が連続しておしっこちびりそうでした(笑)
映像面では間違いなくこのヤマト作戦パートがピークでしたね。
セリフ的にも「雑魚にかまうな!」「こんなの嫌だ〜〜〜!!」「これで!おしま・・・・ぃぃいいいい!!!」などなど名台詞もてんこ盛りでしたww
そしてなんといってもこのパートの主役はアスカ。
使徒が封印されてたことは、Qの頃から眼帯が青く光ってたことからも予想通りやったけど、裏コード999で目の封印柱を引っこ抜いてからのエンジェルブラッド注入は予想外過ぎた!ミニ封印柱とかww痛々しすぎる笑
あとTVシリーズや旧劇でも多く描かれてきた「侵食されるアスカ」とか「処刑される2号機」のくだりがシン・エヴァではここ。
黒い眼帯の奥からアスカの想いが表出する最重要シーンでもあるわけやけど、旧劇の描写的なエグさはなかったものの、眼帯アスカがもはや普通の人間ではなくレイみたいに作られた存在になってたことと、その事実を本人が知ってるってことにまず泣きそうになった。
あとマリの「しまった!ゲンドウくんの狙いは使徒化した姫か!」の一言でゾッとするっていう。
TVシリーズでも旧劇でも漫画版でもアスカってめちゃくちゃにされてて、この新劇場版でもそうなるんやろうけどそうならんといてほしいなと思ってたところにこれで・・・もうね。描写的にはオリジナルにシューって吸収されただけやけど、見てて結構辛かった。
あぁ結局報われない・・・
っていう。自分の存在証明をこういう形でしか表せなくて、そのためには自分の死すら厭わなかったのに。
ちなみに裏コード999を使用したあたりから流れる「this is the dream, beyond belief」て曲、個人的には劇中で一番かっこいいと思ってます。
シンジとゲンドウの対面/ミサトの想い
完全勝利したゲンドウはミサトたちの目の前で初号機を奪還。ミサトとリツコ、シンジはゲンドウと対面し、阻止しようとするが・・・というパート。
まずリツコとゲンドウの関係は新劇場版では描かれていなかったので、あのTVシリーズにあったドロドロした情念のようなものは無いものの、上司と部下という形でスッキリ描かれてた。目的遂行のために躊躇なくソッコーで撃つという。それもゲンドウに教わったことだと。
撃たれたあとにゲンドウはネブカドネザルの鍵を自分に使ってこの世の理を超えた情報を自分の体に書き加えて人を捨てたことが明かされる。
その際にリツコに撃たれて飛び散った脳を拾って頭に入れ直すっていう描写があったんやけど、ここで舞台挨拶で披露された裏エピソードをご紹介。
前田監督的には「ゲンドウが人を捨てたことをわかりやすく表現するためにこのシーンを入れた」と言ってたんやけど、公開後、「不死身になっていて不必要なはずの脳を入れ直したのはユイとの記憶がフィジカルとして脳に残っているからそれを失いたくないんじゃないか」という考察があったらしく、前田監督がこれを見て気に入ったという話をしていて、その話を聞いた庵野監督もその場で認めて公式設定になった一幕が。
そしてここでゲンドウと対話するためにシンジが再登場するんやけど、本来なら「主人公の成長」という物語のクライマックス的な段階がシン・エヴァでは前半の第3村終了時に完了してて、このパート以降のシンジは物語の中心というよりかはマクガフィン的な役割になるのよね。成長したシンジに影響される他の登場人物的な展開になっていく(まぁゲンドウが一方的にマイナス宇宙に行っちゃうので対話はできへんかったけど笑)。
〈ミサト〉
その第一弾目がミサトさん。
Qでエヴァに乗るな、勝手に出歩くなとけんもほろろな激塩対応をしていた理由が、やっぱりシンジを大切にする親心のような気持ちから来ていたこと、Q以降に加持リョウジから託された想いからきていたことが明かされる。
ここでシンジをマイナス宇宙へ行かせるためにトチ狂ったミドリをたしなめて親としての責任を見せるんやけど、ここで「あ~~~~、そうなるかぁ」と思ったのが、シンジの見送り方。
旧劇ではシンジを送り出す時にエレベーター前で”大人のキス”をしたんやけど、それがハグになってたのよね
旧劇のときは、「女性としての慰め」みたいな見送り方しかできへんかったのが、シン・エヴァでは「親代わり」として愛で見送る描写になってたのよね。
ミサトさん自身も子供を生んで親の気持ちを知ったことを表現してるんやろうし、この気持ちを知った上で2回目鑑賞した時にはリョウジ(息子)とシンジが仲良く並んで写ってる写真がもう兄弟にしか見えなくなるのよ!それがもう泣ける泣ける笑
そして最後、ガイウスの槍を届けるために死ぬ間際には息子のリョウジの名前を呼ぶわけやけど、その表情も囚われていた様々なものから開放されたような優しい顔になってて、様々な選択の結果、ここにミサトが行き着いてくれてよかった。
ちなみにミサトさんが結ってた髪を下ろして、みんなが好きな昔の「サービス、サービスぅう」のときのミサトさんの髪型に戻ったときはやっぱりアガッたよね?(笑)
マイナス(裏)宇宙/さよなら全てのエヴァンゲリオン
マイナス宇宙に入ったゲンドウを追うために、マリとシンジもマイナス宇宙へ突入し最終局面へ というパート。
マイナス宇宙に入ってテンション上がったのかゲンドウが量子テレポートしまくってシュンシュンシュンシュンしてるのに、一瞬でシンジに突破されるところから始まる最終局面(笑)
一瞬で攻略されすぎて笑ったwww
ここでエヴァファンとしてはなかなかのパワーワード「シンクロ率無限大」や謎の物体「ゴルゴダオブジェクト」なども飛び出し、いよいよ感もぶち上げながらシンジとゲンドウの決闘→対話へ。
〈ゲンドウ〉
やっぱり今回このシン・エヴァを鑑賞して1番救われたのはこのゲンドウの語りがあったこと。
TVシリーズのときから父と子の物語でもあったのに、子の掘り下げはあっても父の掘り下げはほとんど皆無で、これまで一方通行で自己補完的な成長しかなかったけど、このゲンドウの語りがあったことで、遂に父と子がちゃんと向き合えたのよね。
一人になりたかった男が運命的に女性と出会い失ったことで孤独を知り、それに耐えかねて人類補完計画をしようとしたこと。
散々「大人になれ、シンジ」と言ってたのが「大人になったな、シンジ」と認めたこと。
シンジに冷たくしていた事の本質はゲンドウが自分の子供に会わないことを贖罪だと考えていたこと。
そしてずっと遠ざけていた息子であるシンジの中に失ったユイの姿を見つける帰着。
ここで語られる全てが「その言葉を聞けてよかった」という連続。やっぱりこの親子関係が物語の軸にあるから、父であるゲンドウのこの語りがあっただけでも1億点でした(笑)
正直、ここで終わってくれても良かったし、多分「エヴァっぽさ」を考えたらここで終わってもおかしくなかったんやけど、なんとここから各チルドレンたちにフォーカスが当てられ解放されていくことに!
チルドレン的にもファン的にも昇天していきます笑
〈アスカ〉
エヴァの呪縛によって年を取らない体になってしまい寝ることも食料もいらない上に、その身体には使徒まで封印されており、もはや人とは呼べないような存在になってしまっていたアスカ。
小さい頃から自分の存在証明を「エヴァに乗ること」でしか確認できず、誰よりも孤独と寂しさを押し殺してきたアスカ。
それでも人の尊厳を忘れずに人のために一人で戦ってきたアスカにここでようやく「救済」が訪れるのよ!!ヤマト作戦で絶望を味わってたからここでの「もしかしてエヴァでハッピーエンド来ちゃう!?」っていう期待が爆アゲされた瞬間です(笑)
旧劇ではシンジに首を絞められ気持ち悪いというセリフしか吐き出せなかったあの赤い海の浜辺で、今回はシンジに「好きと言ってくれてありがとう。僕もアスカを好きだったよ」と伝えられ、ケンスケにも「アスカはアスカだ。それだけで十分だ」と受け入れてもらえた。アスカにとっては帰る場所と受け入れてくれる人できたことでようやく報われたこのシーン。
身体も成長し大人になったアスカが描かれていたことでエヴァの呪いも解けたことが伺える。もう涙なしには見られなかった。
この後、カヲルがループしていることを明言し、TVシリーズと旧劇の世界もそれに含まれていることを示唆したことによって、旧劇のアスカの魂さえも救済している演出になってるのがニクかった。
TVシリーズからずっと追ってきたファンであればあるほど、グッと来るものがある描き方やった。
ちなみにこの子供アスカの描写で、ゲンドウに抱っこされるのを嫌がるシンジがユイに泣きつく一連の流れをアスカが見てるってシーンがあったけど、アスカが寂しそうってことよりも「ゲンドウがお父さんをしようとしてる!!」ってことのほうが驚いた自分でしたw
〈カヲル〉
生命の書に名を連ねていることで過去作からずっとループし続けていることを明言したカヲル。死ぬほど並ぶ棺桶(笑)
TVシリーズや漫画版では人という生き物であるシンジに興味を持ちつつ、人の心が分からない故にシンジに受け入れてもらえないことで苛立ちを覚え、最後はどっちみち死ぬならシンジに殺してもらいたいと言ったカヲル。
新劇ではシンジを全肯定する存在として登場し、ひたすらにシンジの幸せを願っていたカヲル。
しかしシンジはリアリティの中で立ち直ったことで、カヲルの全肯定がなくても前に進めるくらいに成長していたことと、シンジを幸せにしたいという気持ちが実はただカヲル自身が幸せになりたいという一方通行のようなエゴに近い気持ちだったことに気付かされたこのシーン。
このシーンのポイントはシンジが相補性がある世界を望み、カヲルを円環の物語から開放することがシンジの幸せになっていること。
カヲルにとっては「否定」に他ならないんやけど、これほど愛に溢れたラブレターの返事はないでしょう。これによりカヲルもようやく役目から解放されていく。
最後に、老後は加持とミサトさんと一緒に畑仕事をすることを提案されたことに対し、「それも良いね」と返すカヲルが印象的でした。
ちなみに話題になった「渚司令」問題(笑)
マイナス宇宙での出来事やから現実ではないっていう意見もあるけど、自分的には現実の出来事やと思う。加持が生きているので破とQの間。自らの目的のために改めてサードインパクトを起こそうとしたゲンドウとそれを阻止するために離反したミサトさんたち。その際に渚カヲルが総司令になり加持リョウジがそのサポート役となって設立されたのがWILLE。その時の一幕だと考えれば辻褄も合うし一番腑に落ちると思う。ユーロネルフの司令っていう考察もあるけどね。
〈レイ〉
ここのレイは破のときのレイがベースで、ツバメを模した人形を持っていることから第3村でのレイとも魂を共有していることが伺えるけど、第3村での詳細は覚えていない模様。
ただひたすらに「シンジがエヴァに乗らないで済むようにする」と願い続けていたのに、マイナス宇宙にシンジが来たということはシンジが初号機に乗ってしまったということで、申し訳ない気持ちでいっぱいのレイ。
他のチルドレンが解放されていく中、解放されたところで帰る場所もなく、シンジがまたエヴァに乗るかもしれないという不安から自分はこのマイナス宇宙の世界でいいというレイに、「(第3村で)違う生き方と帰るべき場所を見つけた他のレイがいたこと」と「エヴァに乗らなくても済むように世界を書き換えること」を伝えるシンジ。
ここでレイは「安心」を与えられるのよね。ずっとシンジのことを心配し悲しませないようにしてきたけどうまくいかなくて不安だったレイに、ここでのシンジの言葉は本当に嬉しかったと思う。
〈ユイ〉
号泣の親離れパートですね(笑)
特にセリフがあるわけではないんやけど、シンジがガイウスの槍を使って自己犠牲をしようとしているのを止める演出がもう・・・ね。この前にシンジが「涙で救えるのは自分だけだ。もう泣かない」と言って大人になったなぁと思ってたところに、最後それを止める母っていう。
「そんな大人びたこと言ってるけど、あなたは子供なんだから私に任せなさい。辛くて泣きたい時には泣いて、あなたは自分の人生を楽しみなさい」っていうセリフが聞こえてくるかのようなユイの見送りシーン。親にとって子供はいつまでたっても子供なんやなと感じる名シーンでした。
・・・・・・まぁ結婚経験なく子供もおらん自分が言うてますけど(笑)
宇部新川駅
「エヴァに乗らなくても良い世界」でシンジとマリが会うパート。
まず反対のホームでカヲルとレイが談笑、アスカがベンチに座ってるんやけど、ここは「チルドレンたちは呪縛から解放されてちゃんとこっちの世界に来てますよ」って表すためのミニマムな演出なのかと思う。それ以上広げるわけでもなかったしね。
そしてシンジとマリのカップリング。
〈マリ〉
正直良くわかりません(笑)
安野モヨコを体現しているとか、過去のパンフレットやインタビュー内でももともと新劇場版をスタートさせる際に過去の流れを変える存在として作られたキャラクターであったり、庵野監督から生まれたキャラクターというよりは周りの鶴巻監督などが肉付けしていったキャラクターであることが明かされているわけやけど、実際の物語の中での役割は結構不明瞭なのよね。
実際に制作陣の意図とキャラクター性が一番複雑に絡み合ってるキャラだと思うし、それが切り離せないっていうこともよくわかるんやけど、、、
でもやっぱり単純に物語上でのマリの役割と意図が知りたい!w
マリが何を考え、何を思い、なぜその行動に至ったのかが知りたい!w
唯一、漫画版でユイやゲンドウとは大学での学友であったことが明かされたけど、なんでエヴァパイロットなん!?なんで成長止まってるん!?と物議を醸した上に、今作のラストシーンでシンジのDSSチョーカーを外せるってことは使徒!?とさらに物議を醸してますw
でもやっぱり今回シン・エヴァで初めて感情を顕にしたり、「待ってなよわんこくん」からの「お待たせわんこくん」で有言実行する姿を見て、一気にマリが好きになりましたw
そして最後、今まで圧倒的お姉さん的立場だったマリの手を引いて駆けていくシンジが現実世界の宇部新川の町に消えていくって描写。
正直、父親であるゲンドウとの対話もシンジの成長もわかってはいたことやし、プロフェッショナル完全版でも前田監督が「普通のところに落ち着いた形になったけど、庵野秀明という人物が悩みに悩み抜いた結果、ここに着地したことに重みがある」って言ってたように、このシーンでの成長描写もよくあることかもしれないけど、「エヴァ/庵野がそれをした」ということに意義があるのよ。
アニメ描写から現実の実写描写に映ったのも、これから庵野秀明は内面をえぐり出すような作品の作り方(アニメ)はもうしなくて、客観的に外部から得たものを作品にしていくこと(実写映画)のメタファーでもあるのかなと。
キャラクターも監督もリアリティの中で生きていくことを選んだ結果があの描写やと思うから、庵野秀明の私小説のような物語は多分もう見られないと思う。
でもここまでの全てを乗り越えた庵野秀明が今作っているシン・ウルトラマンがどうなるかが本当に楽しみでもあるかな。
まとめ
今作を見たことで、間違いなく自分が一番好きなアニメがエヴァだと胸を張って言えると思った。
大人になることが良いことなのかという批判も見かけたけど、そういうことではなく、殻に閉じこもって生きる意味を何度も見失いかけて他人を拒絶していた人がまた前を向いて生きていこうとする姿勢を示してくれる所にメッセージがあるはず。
25年積み上げてきた期待と不安をこの1作で見事に昇華してくれてありがとう。見終わったあとの自分の感想がTVシリーズ26話の最後のシーンw拍手喝采。プロフェッショナル完全版を見たときも同じ気持ちになった。ありがとう。そしておめでとう。作品も監督自身も相補性があるリアリティに帰着してくれてなにより嬉しい。エヴァの物語は終わってしまったけど、次回作が本当に楽しみ。
長文、読んでくれてありがとうございました。
消すはずっだったメモが最後まで残っていたので、残しておきます。話の理解の足しになれば幸いです。
ファーストインパクト・・・原始地球に黒き月(隕石みたいなもの)が衝突し、そこからアダムス(使徒/生命の実を保持)が生まれる。そのまま地球の覇権は使徒が持つと思われたが、その後、白き月が地球に衝突し、リリン(人類の祖先のようなもの/知恵の実を保持)が生まれた。使徒たちは白き月が衝突してきた衝撃により休眠状態に。その結果、リリン系の生態系が繁栄し、今の状態に。
セカンドインパクト・・・人類(リリン)が南極で休眠状態に陥ってたアダムス/使徒と接触。これによりセカンドインパクトが発生し、人類の半数以上が死滅。休眠状態だった使徒が覚醒し、箱根にあるリリンの体に宿っている知恵の実を手に入れようと侵攻を始める。また、セカンドインパクトによりゼーレの人類補完計画に必要な「海の浄化」が完了し、海が赤くなった。ミサトさんの父親が調査隊として参加しており、セカンドインパクトが起こった原因を作った。これによりミサトさんは人類への贖罪と使徒への復讐心を持つことに。
ニアサードインパクト(破の最後)・・・ゼーレとゲンドウの思惑通り、シンジと初号機を使ってサードインパクトが一旦起こったが、カオルが止めに入ったことで中途半端な発動に。しかしそれでも世界的な壊滅と大地のコア化(赤くなるやつ)が進み、ミドリの家族など登場人物の関係者が大量に死亡する事態に。「大地の浄化」完了。
サードインパクト(破とQの間なので描写なし)・・・中途半端に終わってしまったサードインパクトを完全な物にしようとゲンドウが画策。この思惑に気付いたミサトさんらNERVの構成員がほとんど離反し、サードインパクトを阻止しようとする。結果として加持リョウジ(父)の命と引き換えにサードインパクトは失敗に終わる。
フォースインパクト(Qの最後とシンのヤマト作戦終盤)・・・人類補完計画の要。Qの最後に起こりかけたが、カヲルが命を賭して阻止。しかしシン・エヴァンゲリオンにおいてはゲンドウがマイナス宇宙へ行くために南極で13号機を使い、改めてこれを起こした(ノアの大洪水のような描写)。「魂の浄化」。
ここまでの一連の流れが人類補完計画と呼ばれるもので、ここまではゼーレのシナリオ通りだった。
アディショナルインパクト・・・ゼーレのシナリオ通りにフォースインパクトを起こし、人類補完計画を遂行したと思われたが、ゲンドウの思惑はこの先にあった。ゲンドウをトリガーとしてマイナス宇宙でこれを起こすことで世界の概念を変えられる。これによりフォースインパクトで1つとなった生命体の中にいるユイに個を保った状態で会えるという理屈。
ミサトに生成できるはずのない新たな槍(ガイウス/WILLEの槍)を生成されてしまったことと、シンジの中にユイを見つけられたことで失敗に終わる。
追記(2021年7月11日)
この記事は5回鑑賞したときに総まとめとして書きましたが、それから2021年7月11日現在までに追加で3回見て、計8回鑑賞したので、その3回で変わったことや追加でわかったことなどをまとめたいと思います。
・EVANGELION3.0+1.01
劇場初公開時「3.0+1.0」だったものから、ストーリーの変更はないものの一部のシーンや表現を改良した「3.0+1.01」に差し替えられました。劇場公開中にこのように差し替えることは異例で、当時それまでに5回見た自分にとってはどこが変更されたのか気になって見に行きましたが・・・・・・・正直ほとんど違いがわかりませんでした笑
一つだけ確信があるのは、アスカがミニ封印柱を目から引っこ抜き疑似シン化して健闘するものの、オリジナルアスカに吸収されてしまうシーン。オリジナルアスカが乗っている13号機は、ダブルエントリーシステムで動いているので、オリジナルアスカだけでは動かないんですが、じゃあもう1人は誰が乗っているのかというと、カヲル(の魂orダミープログラム)なんです。1.0ではこのシーンにカヲルが実はいるってことがほとんどわからない演出だったんですが、1.01ではほぼシルエットではありますが、ポケットに手を入れてこっちを向いているカヲルがオリジナルアスカの両足の間から見えます。これは多分1.01になってから追加された演出だと思いますが・・・いかんせん1.01に切り替わったときに1.0の公開が終わってしまったので答え合わせができません。円盤が出たときに何かしらの答え合わせができればまた楽しみが増えるので、ぜひ両バージョンを販売してほしいです!
・EVA-EXTRA-EXTRA
イラスト集に関してはレイとカヲルがシンジの子供っぽい子を肩車している絵やつばめが成長した絵、碇ファミリーがカラオケに行っている絵などいろいろ物議を醸しましたが、公式が「これは同人誌です」と言っているので、平行世界というかもしもの世界を描いたイラストということにしましょう!!!
それよりも前半の漫画!新世紀ヱヴァンゲリオン新劇場版Qの冒頭で展開されるUS作戦(宇宙でマリとアスカが初号機及びシンジを回収する作戦)の直前2時間の間に何があったのかを描く漫画です。基本的にマリとアスカが「これからわんこ君を回収するわけだけど、姫の今の気持ちは?」的な会話が描かれています。 Qでアスカはなぜボロボロのプラグスーツをあえて着ていたのか、本当に「憎きシンジを回収しに行く」という気持ちだったのかなど、ちょっとQを見る目が変わるような内容になっています。ここまでエヴァをフォローしていた人にとってはぜひとも読んでほしい漫画です。
・ドルビーシネマ版シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
これは1.01が公開されている中1.0バージョンで公開されました。ドルビーシネマは映像面で明暗をはっきりさせ、通常版よりさらに鮮明に描写することができます。簡単に言えば、黒いところが本当に真っ黒に見えるので、結果他の部分を際立たせることができます。
「黒いことの何がそんなにすごいの?」と思う人がいるかも知れませんが、これは本当にすごかったです。
例えばエッフェル塔やヴンダー、諸々の機械など、黒い線がバッキバキにはっきりするので、全体的に解像度が上がったようにくっきり見えます。また南極でマリとアスカがヴンダーから投下されピザカッターみたいな武器で無数の敵をなぎ倒しながら13号機に向かうシーンでは目まぐるしく攻防が展開されますが、8回見た中でこのドルビーシネマ版が一番何がどうなっているかはっきりわかりました。 音響もEXPOCITYのIMAX並みにチャンネル数が多く、縦横無尽に音が鳴り響くので、臨場感が段違いでした。今回始めてのドルビーシネマ体験でしたが、今まで本気で映画を見たいときはEXPOCITYのIMAX一択だったのがドルビーシネマとの二択になったほど、良い映画体験でした。
・フィナーレ舞台挨拶&全国同時生中継
興行収入100億円直前で行われた最後の舞台挨拶。
「本編上映+舞台挨拶」と「舞台挨拶+本編上映」で2回行われたうちの後者で参加してきました。今回、本当に最後ということで突っ込んだ質問が多く挙げられたのでその中から特に衝撃だったり印象的なものをいくつかピックアップします。
まずは最初にして最大の衝撃内容。「破とQの間にあった空白の14年間でなにか一つだけでも良いのではっきりと教えていただけることはないか」という庵野監督への質問。
その答えとして庵野監督が言及したのは「渚司令問題」。シン・エヴァを見た人なら誰もが気になっていたこれ。その答えは・・・
「14年の間にゲンドウと冬月は失脚し、その代わりに渚カヲルが総司令、加地が副司令として混乱するNERVを立て直し、WILLEを創設した」というもの。考察ではあった説ですが、考察と監督からの言葉では全く意味が違います。また、Q製作当初はこの14年間のエピソードがQとして制作される予定で、しかもそのQにはシンジが全く登場しないようにする計画だったらしいです。そして現在Qとして公開されているものと現在劇場で公開されているシンが2つで1つの完結編になる予定だったらしいんですが、主人公が全く登場しないQはどうなの!?となったらしく、14年間はすっ飛ばして今のQの形になったようです。
なので破公開時にあったQの予告編は、Qが公開されたときに予告編に登場したシーンが一切無く、「あの予告編はなんだったんだ!?」と物議を醸しましたが、「もともとはあれで本当にQを作るつもりだったのであの予告編になったが、その後抜本的に描く時期を変更したためにその予告編のシーンが一切なくなった」ということがが判明しました。
次の質問は「息子加地リョウジは両親がミサトとカジだということを知っているのか」というもの。
これの答えは「両親が誰かは知らされていないが、WILLEやKREDITの面々のおかげで幸せに生きている」とのこと。これがはっきりするだけで、あの好青年の笑顔の意味やミサトの内心など、細かいけど大事な部分が変わってくるのでなかなか良い質問でした。
次の質問は「TVシリーズ版と新劇場版にあったアスカとレイがエレベーターに乗っていて沈黙が続くシーンはああいう演出なのか」というもの。
これに対して監督は「尺調整だ」ときっぱり断言。アニメは尺が決まっておりぴったりそれに合わせなければならないがそれは意外と難しいことらしく、余った尺をあのエレベーターシーンに充てたのであの長さになったらしいです笑
ちなみにミサトとカジがいたしているシーンも同様で、台本には「アドリブで」と書かれていたらしいです。さらにそこから発展し、旧劇場版の冒頭にあるシンジがアスカのおっ○いを見て自分でしちゃうシーンは逆に当初の予定よりあえて長くしたらしいです笑 これは当初設定していた時間でするのは早すぎない?ということでリアルを追求して長くしたとのこと笑
この他にも色々あったのですが、鑑賞体験に大きく影響するのはこれくらいだったでしょうか。 最後に登上キャストたちの挨拶も印象的でしたがこの記事ではここまでにしておきます。
以上で追記を終わります。先程速報でシン・エヴァが100億を越えたと発表されたので、僕の劇場鑑賞もここまででしょう。
改めてエヴァが人生で一番好きなアニメだと言えるような素晴らしい完結編のシン・エヴァを作ってくれた制作陣に感謝します。8回も劇場で見た映画はこれが初めてでした。8回も劇場で見ても飽きることもなく、眠くなることもなく、むしろ毎回違う部分に気付かされ、毎回同じ部分で感動し、毎回新たな発見がある映画は今までありませんでした。この映画を劇場で見れたことが本当に幸せでした。次は円盤を買って見直します!
ではまたその時まで!