2025年8月10日、スマホのメモアプリの底の方に眠っていたこの記事をアップするために2021年1月当時に書いたこの文章を今読み直した。
とりあえず書き切っているのに当時の私はなぜアップしなかったのか、今となっては定説となっていることを恥ずかしげもなく書いてるな、この頃はですます調だったな、もっと書くべきことがあるだろうアホ、この頃は熱量高く語ってるけど今は全然そんなことないな・・・・・・・・・とにかく小っ恥ずかしいな!!!!!
と、恥ずかしさが勝つ(何に?)気持ちでいっぱいなのだが、それもまぁ面白いかと思い、この記事を晒すに至る。5年前ということで、5年もありゃ思考も変わるよねと個人的には感じているものの、このブログは年単位で不定期で、思考がどう変わったかなんか皆さんはわかりようもないので、無視してもらって大丈夫です。
では久しぶりに行ってみましょうか。ここから下↓は2021年1月当時の私です。
どうぞ。
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前身ブログからやってた映画の感想まとめ、今年もやっていきまーす。
2020年はコロナ禍とあって、そこまで劇場で見られておらず、配信やレンタルを中心に細々と鑑賞していました。
鑑賞数はガクッと減りましたが、今日はその中から印象に残った物をいくつかピックアップして感想を述べていきます。
ではいきましょ〜〜〜〜
目次
【パラサイト 半地下の家族(原題:기생충)/韓国/監督:Bong Joon Ho/2020年1月10日公開/132分/カラー】

出ましたパラサイト(笑)
評判は知っての通り。鬼滅の刃や君の名はのように公開前から爆発的ヒットになるだろうなという予感があったように、これも同じような予感が漂っていた作品です。「ポン・ジュノ新作」「監督がハリウッド/NETFLIX経験済み」「オリジナル脚本」「ソン・ガンホ」「明らかに一筋縄にはいかなそうな予告」etc. もう見る前から神映画確定条件がすごかったです笑
今どきベタに机の下に隠れるだけで20分くらいハラハラ・ドキドキさせられる映画もなかなかないんちゃいます?!そして2時間強、ジェットコースターのように話が展開するのに一つもこんがらがらず丁寧に積み重ねられる演出も流石の一言。
「半地下の匂い」「台湾カステラ」「留学」「コップ置いての運転テスト」など韓国通もニヤッとできますし、サスペンス、ミステリー、フード、恋愛、ディザスター、ケーパーなど全方位型エンターテイメントでもあるので、未鑑賞の方はこの機会に是非!
「やっぱりちゃんと計画あるんだね」と何か抜けてる家族も必見です(笑)
【ミッドサマー(原題:Midsommer)/アメリカ・スウェーデン/監督:Ari Aster/2020年2月21日/148分/カラー】

皆さんは「箱推し」してますか?
映画を見るときに予告を見て、見るかどうか決めるのも良いんですが、自分の推しの箱を決めるというのも良いもんです。わかりやすく言えば「スタジオジブリ新作」「マーベル新作」「クリストファー・ノーラン新作」と言った感じです。
その中で僕の推しの箱が「A24」。アメリカの映画製作配給会社ですが、多分今世界で一番注目を集めている映画会社です。「Ex Machina」「Amy」「Room」「The Witch」「Swiss Army Man」「Moonlight」「Oasis Supersonic」「The Florida Project」「Hereditary」「Mid90s」「Waves」「Uncut Gems」などなど毎年のように一癖も二癖もある質の高い映画でヒットを連発しており、このミッドサマーもA24です。
もう一つの箱である「Ari Aster新作」ということもあり兎にも角にも見に行くことは決定していたんですが、148分という長尺でなんというかもう…………お花畑www
前作のへレデタリーも鑑賞後にいろいろ語り合える映画でしたが、今作も考察が捗る謎謎謎…………ほんとに謎wwwwある意味、まだ見てない人は幸せ。あの狂気を知らずに済んでいるっていう意味でも、これからそれを知るチャンスがあるっていう意味でも(笑)
是非、鑑賞してこっち側に来てください笑
【ペット・セメタリー(原題:PET SEMATARY)/アメリカ/監督:Kevin Kolsch他/2020年1月17日/101分/カラー】

スティーブン・キング原作なので、結末も含め「らしい」一作。地方の閉鎖的な土着的宗教というか風習要素が大好きな自分としてはもう少しその要素が強めでも良かったです。でも「やるな」って言われたことを全部やって、「行くな」って言われた所に全部行くストロングスタイル、大好きです(笑)ホラーやのに途中からにやけるっていう(笑)
肩肘張らずにホラーと嫌ミスを体験できるので、意外とおすすめです。
【9人の翻訳家 囚われたベストセラー/フランス/監督:Regis Roinsard/2020年1月24日/105分/カラー】

ダ・ヴィンチ・コードシリーズのダン・ブラウンの新作が出版される際、出版社が違法流出を恐れ、各国語翻訳版を製作するのに翻訳家たちを地下室に隔離して翻訳させた実話に着想を得て作られた本作。フランス映画は割とどれも中盤までの展開が遅すぎて退屈なんですが、これも例に漏れず中盤までが本当に退屈でそこまで頑張って耐えられるかどうかが肝になってきますw
でも中盤から後半の怒涛の展開はあっけにとられるほど色んな要素てんこ盛り。ちょっとてんこ盛りすぎで、なおかつ展開も斜め上を突き抜けていくんですが、「どんでん返しというか、なんじゃそりゃ~〜」と頭空っぽにして楽めます(笑)
【MOTHER マザー/監督:大森立嗣/2020年7月3日/126分/カラー】
親子のあり方とか現代社会の光が当たらないところとか色々話そうと思えば話せるんですが…………とりあえず重い!ほんっっっっとにしんどい!笑 もう二度と見ない笑
【テネット(原題:TENET)/アメリカ/監督:Christopher Nolan/2020年9月18日/151分/カラー】

生まれて始めて「2時間強かけて本気で全編見ても全く何も理解できなかった」というとんでもない経験をしたテネット。
今となってはBlu-ray買って何度も見返してプロットは分かりましたが、いつからその弾丸あんの?!とか、どういう原理?!ってのは未だによく分かりません。(笑)
でもそれを楽しむ映画でもあって、例えるなら、訳もわからず暴れ狂う闘牛にしがみつきながら今どうして自分はこんな状況になっているんだろうと必死こいて考える感じ?(笑)
そしてやっぱり見れば見るほどロバートパティンソンの一皮むけた演技が光るし、ニールの役どころが美味しすぎます。多分これ見た人全員が最後「ニィィイイーーーールゥゥウウーーー!」と唸ったでしょう(笑)
映画ならではの手法とノーランお得意の俺理論が全開なので、これぞ映画!といったところ。理解できなくても楽しい映画ってのはあるんですよ?(笑)
【シカゴ7裁判(原題:The Trial of the Chicago 7)/アメリカ/監督:Aaron Sorkin/2020年10月16日配信(NETFLIX)/130分/カラー】
アメリカ史に残る理不尽な政治裁判に立ち向かった若者達の話。反論したくてもことごとく発言権を奪われ、揚げ足を取られ、希望を見出しても後出しジャンケンで消され、終いには差別までされても諦めずに立ち向かう主人公達の姿勢に胸を打たれます。
こう書くと激動の内容ですが、作品自体は最後の最後まで割と淡々と過ぎていきます。
むしろ踏みにじられる主人公達を見てフツフツとフラストレーションが溜まって、かなりイライラします。でもこれは脚本と俳優の演技が上手い賜物。本当に嫌われてこそのヒールです。
でも溜めたフラストレーションを一気に爆発させるカタルシスが物語のエンディングにあるので、フォイフォーーイとなること間違いなし。このような淡々と描いていく映画は最近では映画館ではあまり見られないので、Netflix様々でもあります。
【劇場版鬼滅の刃無限列車編/日本/監督:外崎春雄/2020年10月16日/117分/カラー】
はい、出ました(本日2回目)。
2020年の映画感想を述べる上で、この映画は避けて通れないでしょう(笑)結論から言うと、「この上なく良く出来てるけど、興行収入千尋超えは認めたくない(笑)」!と言ったところ。
まずアニメシリーズ版で順調に成長していった炭治郎達が初めて味わう挫折が今作で描かれ、またまた超絶強そうなのに謎が多かった柱に初めてスポットライトがあたります。
そして映画として展開と目的地がわかりやすい「列車」が舞台になっていることで誰でも混乱することなく見られます。全集中ならぬ全説明で全て言語化されるのは見ててイライラもしますが、ソレを差し引いたとしても本当に良く出来てるなぁと思います。
しかし千と千尋の神隠しを超えたってのは、、、、、認めたくないですね(笑)
なんというか(ジブリ作品としてもののけ姫の次というのはありますが)千と千尋はひとつの作品の力で1位になったイメージがあって、鬼滅は様々な相乗効果で1位になった印象だからですかね。原作完結、煉獄さん、UFO table、花江夏樹、0巻、そしてコロナ禍。このご時世と様々な要因と様々な人の気持ちを背負って公開されたからこその大ブームだったのかなと思います。子供が見るのに首が飛んだり血がドバドバ出るのはどうなのか/新作が遊郭なのはどうなのか議論も巷ではありますが、そんなことは親が線引きと注意、教育をするものであって制作陣に矛先を向ける話ではないということだけ表明しときます。
【劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン/日本/監督:石立太一/2020年9月18日/140分/カラー】
ここ数年で見たアニメの中で一番満足度が高かった兼一番泣いたシリーズの完結編。
個人的にはあの花と同じく、ある種のスイッチが僕の中に出来てしまっているので、今作も開始10分で涙ポロポロ泣けました(笑)
美しすぎる映像と愛を知らない主人公の成長と儚い物語はもはや反則レベル。アニメシリーズのとあるエピソードで涙が止まらなかったように今作でもほんとに泣きまくりました。もうね、、、とにかく損はさせないから見て(笑)
【透明人間(原題:The Invisible Men)/アメリカ•オーストラリア/監督:Leigh Whannell/2020年7月10日/124分/カラー】
タイトルが透明人間で、ジャンルがスリラーって聞けばなんとなくどんな感じか想像できますよね?、、、、まんまそんな感じです(笑)
もともと古典的スリラーである透明人間のリメイク的作品なので、まんまっちゃぁまんまなんですが、その「いるのにいない表現」が上手すぎる!このリメイクはうまい!!
見た人なら絶対に「え?!今いるの?!いないの?!」「なんかわからんけどもうずっといる気がする!!」っていうハラハラドキドキが続いたことに共感してくれるでしょう。正直、最後のほうはもうしんどくなりますが、「あ〜〜〜、演出うまいなぁ〜〜〜」って感心したいなら是非とも見て欲しい一作です。あと友達と見たら盛り上がれること間違いなしなので、友達んち行ったときに見る作品としてもおすすめです。
【アルプススタンドのはしの方/日本/監督:城定秀夫/2020年7月24日/75分/カラー】
もともとは高校演劇だったものを映画化したものなので、アルプススタンドの端の方という限定的な舞台で展開を見せていくんですが、これがまたうまい!!メインキャラクター4人の心情の変化が緻密なのと場内に流れる野球の実況が絶妙にシンクロしてて、殆ど会話劇なのに、関係性を想像しながら見入ってしまいました!
凄まじい展開とか大どんでん返しみたいなことはありませんが、個人的には大学生時代に友達の家に集まって見ていた邦画の青春物みたいな繊細さと甘酸っぱさ、ほどよい未完成さを感じられてとても心地良かったです。
【はちどり(原題:벌새/英題:House of Hummingbird)/韓国/監督:김보라(キム ボラ)/2020年6月20日/138分/カラー】
この記事、ランクをつけずに作品の感想を述べていきますと言っておきながら、この作品は自分的に2020年の映画の中で圧倒的1位です。機会が会ったら見て。何も起こらない映画だけど、ものすごくたくさんのことが起こっています。
2020年鑑賞リスト
パラサイト半地下の家族
フォードVSフェラーリ
ペット・セメタリー
9人の翻訳家囚われたベストセラー
アンカットダイヤモンド
1917命をかけた伝令
ミッドサマー
スキャンダル
タイラーレイク命の奪還
ストーリー・オブ・マイ・ライフわたしの若草物語
グッドボーイズ
はちどり
マザー
WAVES
透明人間
アルプススタンドのはしの方
ブックスマート卒業前夜のパーティーデビュー
ブルータルジャスティス
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン
TENET
浅田家!
82年生まれ、キム・ジヨン
シカゴ7裁判
BLACKPINKライトアップザスカイ
劇場版鬼滅の刃無限列車編
Mank
佐々木、イン、マイマインド
バクラウ地図から消された村